主に十日町市を中心に健康麻将(マージャン)の普及を目指して活動しています。

プロ雀士は多すぎる?

平成が終わり、新しい時代「令和」となりました。
それに伴い、4月末から10連休となりました。

10連休中、管理人はずっと自宅にいました。
パソコンが不調で、直そうと思ったら元に戻らなくなり
仕方なくパソコンを「工場出荷状態」にしました。
たくさんの大事なファイルが消えてしまいました(号泣)

先日、いつものようにネットを眺めていたら
麻雀界への10の提言 というサイトを見つけました。

サイトの管理人の”国士無双”さんは
将棋の実力はアマチュア初段、天鳳で五段とのこと。
(だいたい管理人と一緒だ。。。)
もともとは将棋を愛好しており
将棋界のことを一通りご存知とのことです。

リンクに飛んでいただき、
ぜひ全ページを読んでいただきたいのですが
要約すると

・麻雀にはプロ雀士のいる団体が9つある。
  将棋・囲碁は2つずつしかない
・その9つの団体が独自のリーグ戦を行っている
・プロ雀士は9つの団体のほか、全国の雀荘に在籍しており
  ファンにとっては全体の把握が困難
・プロ雀士の人数は1,000人以上、一説によると1,400人とも
・将棋棋士の人数は男女合わせて200人程度、
  囲碁棋士は400人程度
・プロ雀士の合計は、NPB所属のプロ野球選手や
  J1、J2リーグ所属のプロサッカー選手の数より多い
・将棋人口は、2014年発表で670万人、2015年発表で850万
  麻雀人口は2014年発表で650万人,2015年発表で870万と
  ほとんど変わらない

なるほど。確かに人気や経済規模に照らし合わせても
プロ雀士の人数は多いような気がしますね。
さらに

・現在(2016年当時)、各競技麻雀団体は
  人数を増やす傾向にある
・その理由は、会員たち(プロ雀士)から
  年会費を徴収するため
・現在の競技麻雀団体は、会員たち(プロ雀士)からの
  年会費やリーグ戦参加費で運営されていると言って
  過言ではない

なるほど。そのような背景があったんですね。

将棋のプロ棋士になるには高いハードルがあり
年間4人しかプロになることはできません。
またプロ棋士も、A級、B級1組、B級2組、C級1組、C級2組の
各リーグ戦で規定以上の成績を残せないと降級し、
引退を余儀なくされます
(どのリーグにも所属しない「フリークラス」規定あり。
  フリークラス在籍10年で定年・引退)。

自ら引退を申し出る棋士もいれば、
ぎりぎりまで戦って将棋界を去る棋士もいます。
ユーモラスなキャラクターでおなじみの加藤一二三・九段は
史上5人しかいない中学生棋士の先駆け(第一号)として、
また、史上最年少でA級に昇級した棋士として有名です。
最年少A級昇級は藤井聡太七段でも更新不可能な記録です。

加藤九段は将棋界最高峰のタイトル・名人位を
獲得したこともありましたが、ここ数年は成績が伸びず
2017年に規定により引退となりました。

将棋界はこのようにプロの権威を「担保」させています。
一方、麻雀界はどうでしょうか。

故・米長邦雄永世棋聖は
「兄貴たちは頭が悪いから東大へ行った。
 俺は頭がいいから将棋指しになった」という
 ”迷言”を残したという逸話がありますが
 (本人が言ったかどうかは不明とのこと)
プロ棋士になるのは東大に入るより難しいことなのです
 (2019年の東大入学者数は3,125人、
  プロ将棋棋士になれたのは4人。780倍以上難しい)。

誰もが「プロ」になれる可能性がある麻雀は
夢がある世界なのかもしれませんが
プロ雀士がプロ将棋棋士の5倍以上存在するというのは
異常なような気もしますし
会員からの会費によりリーグ戦を運営しているというのも
おかしいような気がします。

そうかといって、9つあるという
競技麻雀の団体が統一されるというのも
レギュレーションの違いにより
現実的ではない気がします。

また将棋に例えて恐縮ですが
いくら「詰将棋」が強くても
アマチュアはしょせんアマチュアです。
奨励会三段リーグでの上位者(前期後期各2名)
および”数年に一度の例外”のプロ編入試験の合格者のみ
プロ将棋棋士と名乗れるのです。

昨年から始まったMリーグ。
各団体に所属するプロ雀士の中から
ドラフト会議でMリーガーが選ばれたのですが
プロ雀士の権威を保つための存在になり得るのでしょうか。

サイト 麻雀界への10の提言 では
具体的な改善策も提言されております。
ぜひ一度ご覧になってみてください。






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