主に十日町市を中心に健康麻将(マージャン)の普及を目指して活動しています。

将棋の勉強方法もデジタル化

将棋の藤井聡太七段が
八大タイトルの一つである
「棋聖戦」の挑戦者となり
タイトル戦の挑戦者として
最年少記録を更新しました。

そしてつい先日(6月8日)
棋聖戦五番勝負の第一局が行われ
現役最強棋士の一人である
渡辺明棋聖(棋王・王将)に
先勝しました。

あと2勝すると
タイトル獲得の最年少記録を更新します。

数日前に、藤井七段の挑戦を受ける
渡辺三冠の記事をネットで見つけました。


渡辺明三冠のデジタル観

以下、渡辺三冠の言葉を引用します。

「羽生世代が完全なアナログ世代だとすれば、
 私たち三十代の棋士はアナログからデジタルへの
『移行期』に属する」

「一般社会でも年齢が十歳違えば
 ジェネレーションギャップが生じるだろう。
 将棋の世界でもそれは変わらない。
『将棋をどのように勉強してきたか』が
 変わっていったので、
 指している将棋の質が
 ずいぶん違ってきたのである」

「私が十代の頃などは
 加藤一二三九段の対局をはじめ、
 昭和の将棋の棋譜を見て、
 それを盤上に再現しながら
 頭をひねっていたものだ。
 しかし、AI世代の棋士の多くは、
 昭和の将棋を研究したことなどは
 ないのではないかと想像される」
(婦人公論.jp
 渡辺明棋聖が語る藤井聡太七段の強さ
 「読みのスピードが突出している」より)

将棋に詳しくない方のために補足すると
将棋の勉強方法の一つに、
別の人が指した将棋を実際に盤に並べてみる
「棋譜並べ」という手法があります。

羽生善治九段、佐藤康光九段を始めとする
「羽生世代」と呼ばれる世代より前の棋士は
棋譜を並べて指した手の意味を考えたり
別の手がないかを探したりしていました。

コンピューターを研究に生かしたいとしても
将棋に関しては、コンピューターは弱かったので
使えないものでした。

しかし、パソコンが普及し
インターネットが広まっていくことにより
将棋のデータベース化がされ、
「この局面は過去に何局あり、
 先手(後手)の勝率が何%」ということが
検索可能になり、そこから新しい手を
研究することができるようになりました。

さらにコンピューターの性能と
ソフトの棋力が上がったことにより
プロ棋士でもコンピューターに勝てなくなり

今ではある局面においての最善手の候補を
コンピューターに「教えてもらう」のが
若い棋士を中心に一般的になりつつあります。

以前のコラムにも書いたように
マージャンに関しても数理研究が
さかんになされるようになり
ビッグデータが集まりつつあります。

今の若い人たちは
最初からこれらの新しいツールを使用できるので
恵まれていると思います。

われわれ「ベテラン」と呼ばれる雀士も
これらの数理研究を基にした
新しいセオリーを身に着け
おいてけぼりにされないようにしたいものです。





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